NPO法人日本高山植物保護協会北信濃支部設立の経緯と趣旨

 

20世紀は経済優先の政策で、大量生産、大量消費、大量廃棄から、経済のバブル発生と共に環境破壊を起こした時代でした。そのつけを負わされた今世紀は、資源の少資化、廃棄物の再利用など、地球規模における環境整備の時代だと言われてきました。

また、現在の日本経済は過去に無い低迷を続けて明日の見えない状況です。反面、技術、科学進歩は大幅に進み、時間と距離も短め世界は小さくなりました。地球の裏側で行われている抗争がいつ私たちを襲うのか、そんな不安も抱かせる世の中となりました。このことは、私たちには関係ない、またほんの些細なことと思っていたことも、ことが重なると取り返しの付かないことに私たちは気が付きました。

長野県は山岳観光県で、数多くの自然環境を持ち、これを利用した経済効果のある観光化に力をいれてきました。ゆえ、山岳地帯の環境保全、保護はなおざりにされた感があります。しかし、この山岳地帯は平地よりも微妙なバランスで保たれており、人間の入ることによる影響は大きなものです。この人によって起こす環境破壊は、私たち信州の宝を自ら蝕むもので、放置できない問題と考えました。私たち登山愛好者グループはこの問題に取り組み、微弱ながらも自然保護活動を行なって参りました。さることながら、私たちの活動は情報不足も有って未熟で、経験豊かな団体の下で活動したいと考えていました。自然保護団体は数多くありますが、私たちの活動に理解を持ち、自由な活動の出来る団体というとそう多くはありません。

そんな中、山梨県は全国で始めて高山植物保護条例を制定した自然保護に関する先進県です。加えて山梨県に本部を持つ日本高山植物保護協会(JAFPA)の長野県伊那谷支部は、長野県にも同条例をと心熱く県に働きかけ、長野県にも類似条例の希少野生動植物保護条例制定に成功したという経緯があります。

私たちは、県の自然保護活動に多大に貢献をされた伊那谷支部が所属する日本高山植物保護協会の一組織として活動する事が適切ではないかと考えました。

私たちの行なう活動は、高山植物保護活動から始まり、自然界における身近な環境、身近な山々、身近な自然を守り、こんな小さな活動からもこんな大きな事が出来るのだと考えて行こうと話し合われました。そして未来に恥じないような自然の豊かさを残すために努力しようと考え当支部を設立しました。

 

   平成18年6月24日

                  NPO法人日本高山植物保護協会北信濃支部

設立発起人代表 松井政子